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イングヴェイ・マルムスティーン。ギタリストで彼の名を知らないものはいないだろう。
スウェーデンからやってきたストラトキャスター使いの神童は、歯に衣を着せない語りで手に負えない時もあるが、そこが彼の魅力でもある。
エレクトリック・ギター界におけるパガニーニのような存在であるともいえるだろう。
クラシック音楽独特の奏法をエレクトリック・ギターに応用した衝撃的なサウンドは、1980年代初頭のスティーラー、アルカトラス、1984年リリースのソロデビュー作「ライジング・フォース」から今日に至るまで、常にリスナーを惹きつけてきた。そして彼は、デビュー当時から長きに渡り“PLAY LOUD”と名うたれたオリンピック・ホワイト・フィニッシュの1971年製フェンダー・ストラトキャスターをメインにプレイし続けてきたのである。
彼はこのギターを1978年にスウェーデンで購入した。そして彼自身が思い描いたサウンドを具現化するために、大胆にも指板にスキャロップ加工を施し、メインギターとして幾多のステージやソロアルバムにて長年酷使してきた。
時は流れて2008年、フェンダー最高峰の楽器を製作するセクションであるフェンダーカスタムショップは、彼の愛器を隈なく再現したイングヴェイ・マルムスティーン・トリビュート・ストラトキャスターのリリースを決定、ボディ上部に貼られているこのギターのトレードマークのひとつ“PLAY LOUD”ステッカー、スキャロップド・メイプル指板をはじめ、細部に至るまで復刻するという壮大なプロジェクトがスタートした。
オリジナルと同様、ピックアップにはネックとブリッジにディマジオ製HS-3、ミドルにはフェンダー製1970年代スタンダード・タイプを搭載、ブリッジ部もフェンダー製である。また、ラージ・ヘッドストック部やボディのオリンピック・ホワイトの色合いは、あたかもイングウェイが長年使い込んできたかのような状態が醸し出されている。さらに、手荒く使い続けた事により生じた幾多の傷、凹みや焼き跡までもが鏡に写したかの如く忠実に再現されている。
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